話題
膵臓病の比較的新しい診断法―(3)膵スキャンニング
石井 兼央
1
1国立がんセンター血清部,内科
pp.770
発行日 1971年5月10日
Published Date 1971/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111673
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Blauらが75Se-メチオニンを生合成し,膵臓のスキャンニングを報告して注目をあびたのは1916年のことであるが,このR.I.検査法はその後さかんに臨床応用の研究がされ,慢性膵疾患,なかでも膵癌の診断の有力な武器となりつつある.わが国では千葉大学放射線科筧教授らが1962年にこの検査の臨床応用を始められたが,最近ではこれを実施できる病院も少なくない.
膵スキャンニングの方法については省略するが,スキャンナーは初期のころの3吋スキャンナ一からフォトスキャン,シンチカメラと急速に改善され,その診断精度も初期よりもさらに向上していると思われる.
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