今月の症例
陥凹型早期犬腸癌の1例
飯塚 佳彦
1
,
今村 達也
1
,
岡田 光男
1
,
佐野 千秋
2
,
神代 龍之介
2
,
江頭 芳樹
3
,
村上 寛
4
Yoshihiko Iizuka
1
1福岡大学第1内科
2福岡大学第2外科
3江頭病院
4福岡大学病理
pp.1138-1140
発行日 1990年10月25日
Published Date 1990/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111472
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〔患者〕67歳,男性.1986年9月,64歳時にS状結腸の進行癌のため手術を施行,その後の経過観察のため1989年6月,近医で大腸内視鏡検査を行い下行結腸部脾彎曲寄りに異常病変を指摘され精査加療目的で当科へ入院した.
〔大腸内視鏡所見〕肛門縁より約35cmの部位に発赤調の陥凹性病変を認め,辺縁は明らかな盛り上がりを呈していた.この病変は易出血性であり(Fig. 1a),送気を増すと辺縁の盛り上がりは消失し,その形態は胃癌で言うIIc様の所見を呈した(Fig. 1b).
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