技術解説
胃生検による慢性胃炎のための4点法
佐野 量造
1
,
福富 久之
2
,
竹沢 久武
2
1国立がんセンター病理部
2国立がんセンター内科
pp.227-231
発行日 1971年2月25日
Published Date 1971/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111470
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胃生検技術の導入によって早期胃癌の診断学は急速な進歩をとげつつあり,すでに異型上皮の領域まで術前診断の可能となったことは驚異的なことである.このように早期胃癌発見のための胃生検の活躍はめざましいが,一方このすぐれた技術が慢性胃炎の研究のためにそれほど有効に利用されていないのが現状と思われる.
従来,外国論文に発表されている胃生検による慢性胃炎の研究は,それがsuction biopsyであるために技術的には幽門部粘膜の採取が困難であったのか,なされた仕事のほとんどは胃体部粘膜についての慢性胃炎に関する仕事であった.
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