Japanese
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特集 慢性胃炎と胃潰瘍
慢性胃炎と胃潰瘍
Chronic Gastritis and peptic ulcer
福田 保
1
Tamotsu FUKUDA
1
1順天堂大学
1Department of Surgery, Juntendo Medical College
pp.547-548
発行日 1954年9月20日
Published Date 1954/9/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407201493
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- Abstract 文献概要
慢性胃炎と胃潰瘍とは共に,内科的療法では難治の胃疾患とされているし,また前癌状態として注目されて来た.本年の日本外科学会では,これらが共同研究課題として採りあげられ,いくつかの業績となつて報告されるに至つた.
胃潰瘍については,昔から極めて多数の研究もあり,臨床例についての検討も種々なされたが,尚不明のところも少くない.成因に関する問題でも,多数のかかり合いがあつて簡単に説明が出来ないが,その外科的療法については,広範囲切除と言う点で,大体は満足すべき効果を得ていることは,一般に認められるようになつた.然しその切除範囲の問題や,切除療法の理論づけなどに関しては,今尚お尽されていないところがある.
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