研究会紹介
徳島県胃腸疾患研究会
岸 清一郎
1
1徳島大学医学部第2内科
pp.127
発行日 1970年1月25日
Published Date 1970/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111186
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阿波踊りで知られる南国徳島の地に胃疾患研究会が発足したのは昭和38年である.すなわち昭和38年11月近藤台五郎,常岡健二,村上忠重,白壁彦夫,城所仇,竹本忠良の諸先生が来徳され,各専門分野における長年の御研究の成果を拝聴させて頂き聴衆一同は感激し,この講演会をきっかけとして胃疾患の診断,とくに内視鏡診断に興味をもつものの集まりとして,徳島県胃カメラ同好会が設立された.徳島大学第2内科油谷友三教授の並々ならぬ御努力と,E社の熱意ある御援助によりこの会が運営されることになり,竹内義員先生(現香川県成人病センター所長)と筆者が世話人となり毎月1回の例会を開いた.当初は胃X線,胃カメラ,細胞診の手技の検討からはじまり,次第に症例検討会へと発展して行った.
この間,昭和40年市川平三郎,芦沢真六,奥井勝二の三先生をお招きして胃X線,胃カメラ,細胞診についての綜説をお伺いし,さらに有賀椀三,高橋淳の両先生に胃集検の重要性について講演をして頂き,これがきっかけとなって徳島県対ガン協会が設立され,それまで徳島大学油谷内科胃集団検診研究会のみにより部分的,散発的に行なわれていた胃集検が全県的に行なわれるようになって来た.その後中央より白壁,城所,常岡,竹本,高山の諸先生を再度お招きし,常に新しいお話をして頂き,会員のレベルアップにつとめて来た.昭和42年12月に本会は徳島県胃腸疾患研究会と改名されたのを機会に,従来検討されて来た胃疾患のみならず,食道,腸,膵,肝など消化器疾患全般の話題を提供する会となって来た.
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