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初心者講座 胃X線検査のポイント―私の検査法
7.二重造影像の撮り方(2)―胃体部から噴門部
Radiological Examination of the Stomach: My Routine Practice
西俣 寛人
1
Hiroto Nishimata
1
1鹿児島大学医学部第2内科
pp.882-883
発行日 1990年7月25日
Published Date 1990/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403111116
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- Abstract 文献概要
胃体部から上部の胃は,いろいろの撮影体位で撮影する必要がある領域である.今回は胃体部後壁に病変の存在する症例で,二重造影像の撮り方を,胃体上部から噴門部にかけ病変の存在する症例で,透視中に注意する点,撮影体位と描写される所見について述べる.噴門部癌の二重造影像の撮り方については,本誌第24巻1号に述べたので参照していただきたい.
1.体位変換と撮影体位
1)胃体部後壁の病変
Fig. 1aは立位充満像撮影後,背臥位の体位から右側より腹臥まで回転させ(このときバリウムは胃体部後壁小彎寄りと胃体部前壁を洗って流れる),更に右側から背臥位に回転させ(このときバリウムは胃体部後壁大彎寄りを洗って流れる)たときの二重造影像である.胃体中部後壁に小ニッシェが描写され,その周囲にバリウムの付着が悪い領域が限局してみられる,
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