Japanese
English
初心者講座 胃X線検査のポイント―私の検査法
6.二重造影像の撮り方(1)―幽門部から胃角部
Radiological Examination of the Stomach: My Routine Practice
後藤 裕夫
1
Hiroo Goto
1
1岐阜大学医学部放射線科
pp.752-753
発行日 1990年6月25日
Published Date 1990/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110975
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
1.はじめに
最初に幽門部から胃角部の二重造影を撮影するに当たり,留意すべき基本的事項について簡単に触れる.第一に,この部は空気量や呼吸停止のさせ方によりかなり可動性に富んでいるということ,第2に,椎体や十二指腸係蹄に流出したバリウムがこの部の二重造影の障害陰影になることである.したがって,空気量や呼吸停止のさせ方を調整して障害陰影との重なりを避け,明瞭な二重造影像を得るように努める必要がある.また,前壁撮影に関しては別項で述べられるので,ここでは主に後壁の撮影について述べる.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.