今月の症例
比較的小さな胃カルチノイドの1例
末兼 浩史
1
,
飯田 三雄
1
,
八尾 隆史
2
,
坂本 清人
3
Hiroshi Suekane
1
1九州大学第2内科
2九州大学第2病理
3九州中央病院内科
pp.632-634
発行日 1990年6月25日
Published Date 1990/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110948
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〔患者〕49歳,女性.主訴:口内不快感.現病歴:1983年7月ごろより口の中が苦く感じるようになり,2か月の間に1.5kgの体重減少があった.近医を受診し,上部消化管X線検査で胃の隆起性病変を指摘され,当科を紹介された.経過中,顔面紅潮,水様下痢などカルチノイド症候群を示唆する症状は認めなかった.既往歴:11歳時,虫垂切除.36歳時,胆嚢切除.理学的所見:異常なし.入院時検査成績:血液一般,血液生化学異常なし.血中ガストリン,セクレチン正常範囲内.セクレチン負荷は正常反応.尿中,血中5HIAA正常.血中5HT正常.血中グルカゴン正常.血中ソマトスタチン正常.75gOGTT正常.腹部超音波,CT:異常なし.
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