今月の主題 胃の巨大皺襞
症例
限局性胃巨大皺襞症の1例
梶原 実
1
,
寺田 清
1
,
佐藤 己代吉
1
,
石郷岡 隆
2
,
三上 一
2
,
有賀 文敏
2
,
佐々木 昭
3
1弘前市立津軽病院内科
2弘前市立津軽病院外科
3弘前大学医学部脳研
pp.547-549
発行日 1968年5月25日
Published Date 1968/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110746
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症例
患者:工◯喜○,67歳,男.
主訴:心窩部痛
家族歴:特記すべきことなし.
既往歴:10年前,白内障で手術.
現病歴:生来,胃疾患に罹患したことはない.約20日前より心窩部の鈍痛があり,某医で胃腫瘍を疑われ,精査を希望して来院した.食欲は良好,るいそう・悪心・嘔吐・むねやけなし.便通は1日1行.
現症:体格は中等度,栄養は比較的良好で,眼瞼結膜の貧血なし.頸部リンパ腺及びVirchow氏腺は触知せず,心・肺にも理学的に異常所見はない.腹部は平坦で,心窩部に軽い圧痛があるが,肝・脾は触知せず,腫瘤・静脈怒張などの異常所見はない.血圧140~90.
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