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                                    編集後記
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                並木 正義
                                            
                                            
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.511
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1968年4月25日
                  Published Date 1968/4/25
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110727
                
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- 文献概要
- 1ページ目
胃腸疾患をとりあつかう場合,機能的面からの考慮が必要であることはいうまでもない.この点本号の綜説テーマとして,胃の食物輸送機能がとりあげられたことは,まさに当をえたものといえる.示された3つの論文はいずれも力のはいったものであり,非常に参考になった.
座談会では1月号にひきつづき,和歌山における42年度消化器病学会秋季大会の主題中,胃潰瘍及び胆石症の手術適応の問題,更に慢性胃炎について語られているが,いずれも今後なお検討すべき多くのことがらを残しているように思う.この座談会のなかで,悪性潰瘍が治癒所見を示すことがある点についてのべられているが,筆者も昭和37年以来,自らの苦い体験からこの点を重視し指摘してきた.生体というものは,たとえそれが悪性のものであっても,なんとかしてなおそうとする方向にある機転が働くものだと考えているので,この事実も不思議ではないと思っている.ただこのことを頭におくとき,胃潰瘍の治癒判定,経過の観察はよほど慎重でなければならない.

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