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編集後記
並木 正義
pp.722
発行日 1989年6月25日
Published Date 1989/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106494
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AGMLは,今日なじみ深い言葉として,よく用いられているが,その概念の捉え方については,なお混乱が見受けられる.“定義”ということになると,明確な理念と根拠と普遍性がなければならない.AGMLの定義づけが難しいのはこのためである,この点“概念”は文字どおり大まかな考え方とするならば,その解釈には多少の幅と融通性が許される.そのためか疾病概念には,漠然とした,いささか曖昧なものが少なくない.また疾病概念には,解釈の仕方に時代的変化がみられるのも特徴と言える.これはAGMLについても同様である.主題研究を含めて,この特集号の執筆者は,いずれも確固たる自分の考えをもったこの分野における先駆者である.それだけに,特集号の内容はしっかりしたものであり,AGMLの知識を整理し,深めるのに役立つものと思う.繰り返し読んでいただきたい.
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