先輩訪問
“観察と独創”(小野寺直助先生を訪ねて)
井上 幹夫
1
1九大第三内科
pp.840-848
発行日 1967年6月25日
Published Date 1967/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110571
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井上 先生は,明治41年に九大の前身である京都大学福岡医科大学を卒業され,大正5年33歳の若さで九大教授になられてから,昭和18年まで27年間在職され,現在も飯塚病院長として,第一線でお働きになっておられます.この間主として,消化器病学の研究にあたられ数々の立派な御仕事をされました.私考えますのに,先生は日本の消化器病学の歴史と共に歩まれ,またこれを育ててこられた方と思います.
卒業当時の診断法
今日は,まず最初に,先生が大学を出られたころの日本の消化器病学がどんな状態にあったかということからお話ををうかがいたいと思います.
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