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編集後記
市川 平三郎
pp.1121
発行日 1967年8月25日
Published Date 1967/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110558
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本号では,古くてしかも常に新しい問題を提供する胃潰瘍の特集を行なってみた.内科的治療に抵抗する胃潰瘍の観察は,本当に幾度となく論ぜられてきたが,早期胃癌の診断を進歩させてきた診断技術が,その獲得した高いレベルで,あらためて見直してみるときに,これ程までに種々の問題を内蔵しているかと目をみはるばかりである.執筆者はいずれも第17回日本医学会総会シンポジウム“難治性胃濱瘍”で蘊蓄を傾けられた第一級の方達ばかりである.深く味わっていただきたいと思う.座談会は,綜説執筆者の教室の方達で,業績をまとめられた陰の功労者にお願いした.こういうお話を聞いていると,研究というものを身近に感じていただけることであろう.
毎月行なわれている早期胃癌研究会に提供された症例や,投稿された早期胃癌症例が,編集部に沢山たまっている.そのうち特集号でも出して少しでも多く,皆さんに見ていただこうという予定である.よい症例を,御投稿下さい.
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