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編集後記
市川 平三郎
pp.1473
発行日 1968年10月25日
Published Date 1968/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110712
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本号は食道の特集である.
食道ということになると,赤倉教授も座談会の中で言われているように,食道癌が中心とならざるを得ないであろう.胃癌の治療方法がある程度行き詰った時に,早期胃癌の診断法の著しい進歩に支えられて,胃癌の治癒率が向上しはじめたのと全く同じように,食道癌の治癒率の向上のためには,早期食道癌の診断が強く要請され始めている.そして既に10例前後の経験例が報告されているということは,この方面に於ける黎明を告げる喜ばしい事実といえるのではなかろうか.こういう観点から,本号に於ては,食道の診断と治療を中心にした各々の権威者による綜説と座淡会を味わっていただきたいと思うのである.
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