-------------------- 
                        
                        
                
                  
                  
                  
                  
                            
                                    
                                    
                                    
                                    
                            
                            
                
                
                
                            
                            
                  
                            
                                
                            
                        
                
                
                
                            
                        
                
                
                            
                            
                            
                  
                            
                                    
                                    編集後記
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                市川 平三郎
                                            
                                            
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.1722
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1979年12月25日
                  Published Date 1979/12/25
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107874
                
                - フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
最近における癌の化学療法の進歩は誠に目ざましいものがある.
特に急性骨髄性白血病で5年生存例が出てきたというようなことは,20年前にはほとんど全く考えられなかったことである.固型癌についても,ときに劇的に消失してしまう巨大小児癌は言うに及ばず,大人の固型癌でも,ときには,手拳大以上の腫瘤が化学療法で魔法のように消えてしまって驚くことすらある.しかしながら,これらは,新しい薬が開発されて,それがちょうどある種の癌にぴったりと合った場合なのである.全く同種としかいいようのない種類の癌でも,患者によっては,効くこともあるし,効かないこともある.そこが幾分歯痒いところなのではあるが,それでも,昔では想像もできなかった進歩であることには変わりない.

Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.


