今月の主題 十二指腸潰瘍〔1〕
症例
興味ある表面変化を示した結果的長期観察早期胃癌
中村 裕一
1
,
白根 友吉
2
,
堀之内 幸士
3
,
古賀 安彦
3
1多久市立病院
2八幡製鉄所病院内科
3九州大学医学部勝木内科
pp.67-72
発行日 1967年1月25日
Published Date 1967/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110450
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Ⅰ.症例
患者:長○茂,52才,♂,会社員
初診:昭和40年4月10日
主訴:空腹時心窩部痛
既往歴:1)急性腎炎(24才)
2)虫垂切除手術(51才~S.39.8)
現病歴:昭和37年6月頃,空腹時の心窩部痛を訴える様になり某医で治療を受け2~3カ月で軽快した.昭和39年2月頃より再び疼痛を覚える様になり,某医で39年4月胃透視を受け胃潰瘍と診断され加療により症状も軽決し,39年7月には胃透視の結果ニッシェも消失したと云われた.39年8月他医にて虫垂切除手術を受け,自覚症状は時々軽度の心窩部痛を感ずる程度で薬の服用を続けていた.昭和40年3月下旬より心窩部痛が増強し,4月10日八幡製鉄病院内科を受診した.
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