Japanese
English
初心者講座 胃X線検査のポイント―私の検査法
1.バリウムの量と濃度
Radiological Examination of the Stomach: My Routine Practice
石川 勉
1
Tsutomu Ishikawa
1
1国立がんセンター放射線診断部
pp.112-113
発行日 1990年1月25日
Published Date 1990/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110325
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- Abstract 文献概要
胃のX線検査法には充盈法,二重造影法,圧迫法と粘膜レリーフ法があるが,通常の胃のルーチン検査では,まず立位正面充盈像の撮影から始め,次いで,正面,第1,第2,半立位や前壁などの二重造影像を撮影し,最後に圧迫撮影を行うという手順をとっている.しかし,最近の早期胃癌の中には5mm以下の微小癌や極めて浅いⅡc型胃癌など,検査時の透視ではその異常所見に気づきにくい症例も多数認められるようになってきている.このようなルーチン検査時の透視では,その異常に気づきにくい早期胃癌症例などに対しては詳細なX線写真の読影で診断することが必要になってきている.そして,このような微小・微細診断を行うためには胃小区レベルでの診断が行える二重造影写真の読影が重要である.
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