Japanese
English
今月の主題 大腸のvillous tumor
序説
大腸のvillous tumor―病理組織学的立場から
Introduction
中村 恭一
1
Kyoichi Nakamura
1
1筑波大学基礎医学系病理
pp.1277-1278
発行日 1986年12月25日
Published Date 1986/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110052
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大腸のvillous tumorが病理組織学的に問題となることは,その定義,生検組織診断,そして癌化の3点についてであろう.
villous tumorは組織学的に,上皮が粘膜筋板の直上から絨毛状に,あるいは櫛の歯状に腸管腔に突出しているという組織構造の特徴をもって,そのように呼んでいる.そしてWHOあるいは大腸癌取扱い規約では,大腸腺腫をtubular,tubulovillous,villousの3型に分類していて,それらの頻度はtubularの頻度が一番高く,その順で少なくなっている.
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