Refresher Course・17
この症例にみる診断過程のポイント
伊東 正一郎
1
,
望月 福治
1
Shoichiro Ito
1
1仙台市医療センター内科
pp.805-808
発行日 1985年7月25日
Published Date 1985/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109929
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□患 者:44歳,女性.
□主 訴:心窩部痛.
〔初回X線所見〕背臥位二重造影で胃体下部小彎は線のわすかな乱れと辺縁陥凹があり,平滑さを失っている.これに対応する小彎寄りの粘膜面は,十二指腸係蹄に一部重なるが,不正な小バリウム斑と周囲に比ぺ角張った大きなarea模様がみられそうである.性状診断までは困難であるが,陥凹性病変の存在が疑われる(Fig. 1).
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