Coffee Break
“知見”ということ
竹本 忠良
1
1山口大学第1内科
pp.107
発行日 1983年1月25日
Published Date 1983/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403109252
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この“Coffee Break”という欄を,「胃と腸」の編集委員で受け持つことになったのは,ごく最近のことである.堅い論文のつまった専門雑誌のなかの,埋め草になるものだから,肩のこらない主題を取り上げて,さりげなく書き流し,読者には,気楽に読める文章でなければならない性質を持っている.
ところが,題を指定されないエッセイなど,意外に書きにくいものである.私自身の経験から言っても,もう8年以上,ある経済雑誌に,“カルテ”という欄を受け持って雑文を書き続けているが,半ペラの原稿用紙5枚に,ちょっと気のきいたことを書こうとすると,たいへんな重荷に感じるのである.よく続いているものだと,われながら感心しているぐらいである.
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