Japanese
English
今月の主題 腸の潰瘍性病変
主題
腸の潰瘍性病変―とくにクローン病を中心に
Ulcerative Disease of the Intestines with Special Reference to Crohn's Disease
石川 誠
1
,
五味 朝男
1
,
正宗 研
1
,
高橋 恒男
1
,
塚本 長
2
M. Ishikawa
1
,
T. Gomi
1
,
C. Tsukamoto
2
1東北大学第3内科
2東北大学第1外科
13 rd Dept. of Int. Med., Tohoku University, School of Medicine
21 st Dept. of Int. Med., Tohoku University, School of Medicine
pp.1593-1603
発行日 1972年12月25日
Published Date 1972/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108982
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腸の潰瘍性病変には,腸自身の病変によるものとして,結核などの特異性炎症,腫瘍,放射線障害などによるもののほか,原因の不明な非特異性炎症性変化によるものとして,いわゆるクローン病や潰瘍性大瘍炎などがある.そのほか,全身性病変が腸にも及んで潰瘍性病変を呈するものとして,動脈硬化性変化に基づく血行障害や,ある種の膠原病,Behget病,代謝障害などに二次的に生ずるもの等があげられる.第58回日本消化器病学会総会では,腸の非特異性潰瘍のテーマでシンポジウム1)が行なわれ,そこで主として論議された非特異性多発性小腸潰瘍症,潰瘍性大腸炎,intestinal Behçet,クロ一ン病と癌の合併,潰瘍性大腸炎と癌の合併,腸の出血性潰瘍性病変などについては,それぞれ本号に集録されている.
よって,ここでは腸の潰瘍性病変のうちとくにクローン病を中心に,腸の非特異性潰瘍について,われわれの検討した成績も加えて考察することにする.
The original paper by Crohn et al. with regional ileitis and contemporary concept about Crohn's disease chiefly by Morson as well as so-called non-spcific ulcers of the intestine are reviewed by literature with presentation of our cases.
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