Japanese
English
今月の主題 小さな膵癌―小病変の鑑別診断をめぐって
序説
小さな膵癌
Introduction
中澤 三郎
1
Saburo Nakazawa
1
1名古屋大学医学部第2内科
pp.831-832
発行日 1988年8月25日
Published Date 1988/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108321
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膵悪性腫瘍訂正死亡率(人口10万対)を年次的にみると,本邦における男性では1950年が0.8であったのが1985年には5.2と,35年間に6.5倍と増加し,女性でも0.5から3.5と7倍に増加している.これは,気管(支)および肺癌死亡率と同様の増加率を示しており,胃癌が次第に減少しているのと全く対照的である.
この急激な上昇の原因に,飲酒,喫煙,食生活の変化が取り上げられ,いろいろ予防対策が工夫されている.癌撲滅を目指すものとしてはまず,何よりも癌発生の予防に努めることが大切である.
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