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書評「外科診療マニュアル 原書第4版」
戸部 隆吉
1
1京都大学
pp.1296
発行日 1981年12月25日
Published Date 1981/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108303
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このたび東京慈恵会医科大学外科学教室長尾房大教授らによって,米国イリノイ大学Lloyd Nyhus教授,ウイスコンシン大学Robert E. Condon教授の共著になる名著「Manual of Surgical Therapeutics 第4版」(Little,Brown and Company,Boston)の完訳版が,医学書院から出版されることとなった.
本書は,原著の序言にもあるように,外科に学ぶ医学生や研修医の診療,外科治療の手引きになるように編集されたものであるが,内容は25章から成り,ショック・外傷からの蘇生,救急治療での諸問題,不整脈・心停止,激症腹痛,吐血・下血,イレウスなど外科救急時の治療上の要点をはじめとして,目常外科診療上の常識(術前・術後の)処置,輸液・電解質治療,経腸栄養),急性腎不全,呼吸器不全の管理,凝固異常・DIC,肺栓塞など外科治療上,これだけは最少限度必要である知識を(文献も含めて)コンパクトに,ポケットに持ち歩けるように発行されたものである.
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