Coffee Break
“Intraepithelium lymphocyte”
M
pp.1132
発行日 1981年10月25日
Published Date 1981/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108241
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胃腸上皮の20%までは非上皮性の細胞である.そのほとんどがリンパ球である.主として基底膜と上皮の間に分布している.リンパ球ではT細胞が主体で,一部B細胞と思われるものがみられる.ただし,Selbyらの研究では,すべてT細胞でB細胞もプラズマ細胞も見つからなかったと言われている.
この上皮内T細胞は,恐らく腸管内抗原の処理に重要な働きをするのであろうが,実際にこのT細胞内にパイノサイト小胞が見つかったとも言われておリ,腸内の抗原物質を処理していると思って間違いない.だから,この上皮内リンパ球は腸内の抗原物質に対する免疫系の最初の細胞だということになる.
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