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海外文献紹介「虫垂カルチノイド腫瘍の治療と予後」
林 敬一
1
1関東逓信病院消化器内科
pp.696
発行日 1988年6月25日
Published Date 1988/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108230
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Carcinoid tumor of the appendix: treatment and prognosis: Moertel CG, Weiland LH, et al(N Engl J Med 317: 1699-1701, 1987)
虫垂カルチノイドは臨床的に良性の腫瘍で,虫垂切除時に偶然に発見されるものがほとんどである.これに対しては一般に単純な虫垂切除術が行われているが,若年者の場合に本当にそれでよいのか,検討すべきであるとされてきた.著者がかつて調べたところでは虫垂切除術施行例の0.32%にカルチノイドがみられた.本調査はMayo Clinicで1930年より66年にみつかったもの,および66年より81年にみつかった直径1cm以上の虫垂カルチノイド腫瘍150例についてその長期予後を調べたもので,103例については25年以上追跡されており,消息不明は1例のみである.
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