一冊の本
Gastrointestinal Mucosal Blood Flow
中沢 三郎
1
1名古屋大学医学部第2内科
pp.970
発行日 1981年9月25日
Published Date 1981/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403108178
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近年,胃粘膜防御機構の解明を目的とした胃粘膜血流量の測定あるいは虚血性大腸炎をはじめとした大腸疾患の病態生理を明らかにするために,大腸粘膜の血量測定が注目されつつある.殊に,胃粘膜血流に関しては,水素ガスクリアランス法,スペクトラム法などを用いて,各種薬剤負荷時の血流変動,急性胃病変の血流動態,水浸拘束ラットの経時的な胃粘膜血流変動は,既に各施設から報告されており,多くの検討がなされている.
本書は,1979年にロンドンで行われたGastrointestinal Mucosal Blood Flowのシンポジウムでの発表をまとめたものであるが,このシンポジウムには,内科医,生理学者,薬理学者,解剖学者,数学者など幅広い分野から第一人者が集い,粘膜血流についてその測定方法から病態生理学的な分野に至るまで活発な討論が加えられている.
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