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海外文献紹介「急性アメーバ性大腸炎と潰瘍性大腸炎の治療上のディレンマ」
小林 世美
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1愛知県がんセンター第1内科
pp.1712
発行日 1979年12月25日
Published Date 1979/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107872
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The Therapeutic Dilemma of Acute Amebic and Ulcerative Colitis: J.L. Giacchino, J. Pickleman, J.F. Bartizal and F.E. Banich (Sang. Gynec. & Obstet. 146: 599~603, 1978)
劇症の急性大腸炎の治療について述べるとき,多くの医師は,潰瘍性大腸炎または肉芽腫性大腸炎以外の疾患を念頭に置かないことが多い.アメーバ性大腸炎の術前,術後の治療は,それらの炎症とはかなり異なるので,確実な診断が重要な意味を有する.著者らは,5例のアメーバ性大腸炎を経験し,その診断と治療に関する問題点を指摘している.5例中3例は,誤診に基づくステロイドの投与等で悪化し死亡している.2例は手術後生存している.
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