Japanese
English
今月の主題 回盲弁近傍潰瘍(2)―Intestinal Behcetを中心に
座談会
回盲弁近傍潰瘍について
Panel Discussion―Ulcerating Lesion of Ileocecal Region
中村 恭一
1
,
渡辺 英伸
2,3
,
八尾 恒良
4,5
,
福田 芳郎
6
,
荻野 鉄人
7
,
馬場 正三
8
,
池田 典次
9
,
武藤 徹一郎
10
,
白壁 彦夫
11
,
望月 孝規
12
H. Shirakabe
11
1筑波大基礎医学系病理
2九州大第2病理
3現新潟大第1病理
4九州大第2内科
5現福岡大第1内科
6順天堂大病理
7帝京大第2内科
8浜松医大外科
9横浜市民病院外科
10東京大第1外科
11順天堂大内科消化器
12東京都立駒込病院病理科
pp.954-967
発行日 1979年7月25日
Published Date 1979/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107726
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白壁(司会) 今日は非常に興味ある話題について座談会をしていただくわけで,私も大いに勉強させていただこうと思っております.
座談会企画のいきさつ
こういう企画が起こったいきさつですが,1800年代からsimple ulcerという概念が,欧米にはあります.レントゲンの診断学のほうからいうと,特にアメリカでは,回盲部の病気は,ご承知のように,クローン病,潰瘍性大腸炎のbackwash,腸結核,アメーバ赤痢,nematodiasis,typhoid fever,radiation,憩室炎,それからleukemiaが取り上げられています.こういうことはいい古されておりましたけれども,現在私たちがよくとらえ切っていないものに遺伝性のangio-neurotic edema,盲腸のurticaria,それから,non specific ulcer of the caecumというようなものがあります.日本ではどうもポピュラーになりません.
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