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海外文献紹介「クローン病再発における肉芽腫の役割」
小林 世美
1
1愛知県がんセンター第1内科
pp.506
発行日 1978年4月25日
Published Date 1978/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107272
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Role of the granuloma in recurrent Crohn's disease.: R. E. Glass, W. N. W. Baker (Gut 17: 75~77, 1976)
クローン病は,肉眼的に侵された腸管をすべて切除してもなお再発しやすいことは周知の通り.Morson(1968)はサルコイド様肉芽腫のリンパ節侵襲の意義を強調し,悪性腫瘍と同様に病変部並びに近位リンパ節の除去が必要であると述べた.
この研究の日的は,腸壁および近位腸間膜リンパ節のサルコイド様肉芽腫の存在と病気のその後の経過との関連を追求することである.90人のクローン病患者を対象経過観察中に13人が死亡.これらはいずれも再発を起こし,うち6人がクローン病が直接の死因となった.
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