Japanese
English
症例報告
再発性シリカ肉芽腫の1例
A Case of Recurrent Silica Granuloma
山中 克二
1
,
加茂 直子
2
,
白浜 茂穂
2
Katsuzi YAMANAKA
1
,
Naoko KAMO
2
,
Shigeho SHIRAHAMA
2
1島田市民病院形成外科
2島田市民病院皮膚科
1Division of Plastic Surgery, Shimada Municipal Hospital
2Division of Dermatology, Shimada Municipal Hospital
キーワード:
シリカ肉芽腫
,
サルコイドーシス
Keyword:
シリカ肉芽腫
,
サルコイドーシス
pp.459-461
発行日 1989年5月1日
Published Date 1989/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1412204100
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28歳,女,3歳時にガラスで切った瘢痕部が何ら誘引なく盛り上がってきた.生検による組織像は肉芽腫の所見を示し,組織内には異物が認められ,この異物は偏向顕微鏡にて重屈折性を示した.サルコイドーシスの疑いで,全身検索を行ったが,皮膚以外に所見はなかったため,本症例をシリカ肉芽腫と診断した.当科初診の3年前にも同部位が盛り上がり,摘出術を受けており,組織学的所見も同様であったので,3年間に2回発症した稀な症例であり,サルコイドーシスへの移行に注意して,今後も経過観察する必要がある.
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