胃と腸ノート
Ⅱc+Ⅱa型早期胃癌の臨床診断(1)
倉俣 英夫
1
1神奈川県立成人病センタ一
pp.90
発行日 1976年1月25日
Published Date 1976/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403107078
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Ⅱc+Ⅱa型早期胃癌は佐野らにより肉眼分類の基本型の1つとして提唱されている.この癌は消化性潰瘍を合併したⅡc型の癌がその辺縁でⅡa型の増殖を示したもので癌の2相性増殖パターン(陥凹と隆起)を有するものである.この型のⅡa部分は粘膜内の癌の増殖によるもので,粘膜下に浸潤増殖した場合の高まりとは本質的に異り,その臨床診断面に特異性があるので以下症例を提示する.
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