学会印象記
第21回アメリカ消化器放射線学会
有山 襄
1
1順天堂大学消化器内科
pp.489
発行日 1992年4月25日
Published Date 1992/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106858
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第21回アメリカ消化器放射線学会は本年2月16~21日の6日間,フロリダ州オーランドのHyatt Regency Grand Cypressで開催された.会長はシアトル・ワシントン大学放射線科のAlbert Mossであった.日本からは白壁(早期胃癌検診協会),望月・藤田(仙台市医療センター)の諸先生と順天堂から有山,須山,猪狩,窪川,崔の計8名が参加した.オーランドはディズニーワールドで有名で,ロケット発射基地のCape Kennedyにも近い観光地である.会場はディズニーワールドに隣接し,運営・設備は申し分なく気候もよかった.
学会第1日目にin-camera sessionがあった.メンバーだけで学問的・社会的な問題を討議するセッションで,消化器放射線の専門医を作ることが可能かどうか議論された.消化管のX線診断のトレーニングは問題ないとして,US,CT,MRIでは消化器だけでなく腎・泌尿器,婦人科が腹部のトレーニングに含まれるので,消化器放射線だけの専門医を申請するのは難しいとの意見が多かった.
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