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編集後記
春日井 達造
pp.460
発行日 1980年4月25日
Published Date 1980/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106820
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本号は特集として大腸の早期癌をとりあげ胃早期癌と対比した.
近年食生活の西欧化に伴って大腸癌が増え,実地臨床の場において胃癌につぎ卑近なものになった.大腸癌―その早期発見も胃と同様消化管に発生する癌である以上胃癌におけると同様な手法でアプローチが試みられることは当然で,その証拠にX線と生検を併用した内視鏡検査による精密検査が大腸癌診断の決め手であり,来院患者における早期癌発見には理論的にはもはや問題はなさそうである.しかし,これらの検査も胃の場合にくらべ,前処置から検査そのものについても数等の手間と熟練を要し,患者の肉体的負担も決して軽くないことも知られている.
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