学会印象記
第39回大腸癌研究会に出席して
沢田 俊夫
1
1東京大学医学部第1外科
pp.976
発行日 1993年8月25日
Published Date 1993/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106245
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第39回大腸癌研究会は1993年7月17日(土)に福岡大学筑紫病院消化器科の八尾恒良教授のもとで開催された.前夜からの雨もようやくあがり,会場の福岡電気ホールには,早朝から多数の会員が参集した.今回の主題は「Ⅰ.表面型大腸腫瘍:定義,肉眼分類および病理組織診断について」と「Ⅱ.直腸癌に対する神経温存術式の功罪」の2つであり,両主題ともに口演・示説で多数の発表が行われ,活発な討論が繰り広げられた.
「主題Ⅰ.表面型大腸腫瘍:定義,肉眼分類および病理組織診断について」では,まず「表面型とはなにか」という定義について各演者の考え方が示された.結論から言うと,現段階での表面型の定義は各人各様でバラバラという印象であった.
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