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書評「Atlas of Gastroenteology」
土屋 雅春
1
,
三浦 総一郎
1
1慶應義塾大学医学部内科
pp.100
発行日 1993年1月25日
Published Date 1993/1/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403106003
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「百聞は一見にしかず」という諺は欧米にも存在するようで,“picture is worth a thousand words”という趣きの本書が刊行された.ミシンガン大学の俊才Tadataka Yamada教授がeditorとなり4年の歳月をかけて作られた本書は,その名のとおり消化器疾患の病態に関し図表のみでの解説が試みられているユニークな書である.
昨年,1991年に同じくYamada教授が中心となり「Textbook of Gastroenterology」が刊行されているが,これはその姉妹書として位置づけられており,Textbookの同項目を担当した同一筆者が,イラストを用い解説する形式をとっている.もちろん本書はこれ単独で内容のある楽しい読み物として完成しているが,referenceがない欠点があり,Textbookと併用して初めて教科書的価値が高まると思われる.
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