特集 早期大腸癌1994
主題
Ⅰ.見つけ出し診断法
4.内視鏡検査
内視鏡検査(1)
工藤 進英
1
,
日下 尚志
1
,
中嶋 孝司
1
,
飯沼 元
1
,
高木 篤
1
,
三浦 宏二
1
,
広田 茂
1
,
柴田 裕
1
,
桧森 昌門
1
,
田村 智
1
,
阿部 陽一郎
1
,
今井 靖
1
1秋田赤十字病院胃腸センター
キーワード:
表面型早期大腸癌
,
存在診断
,
質的診断
,
pit pattern
,
拡大内視鏡
Keyword:
表面型早期大腸癌
,
存在診断
,
質的診断
,
pit pattern
,
拡大内視鏡
pp.45-54
発行日 1994年2月26日
Published Date 1994/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105704
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要旨 陥凹型を含む表面型早期大腸癌を発見するためには,淡い発赤,褪色の色調変化を的確に捉える内視鏡診断を心がけなければならない.詳細な観察を行い,存在診断を的確に行い,腫瘍の硬さをみる空気変形の観察,色素撤布による無名溝消失所見,病変の拡がり,辺縁所見などを迅速に観察することが必要である.最後に拡大を上げpit pattern診断を行う.pit pattern診断は微小病変を扱うには不可欠な作業である.陥凹型はⅢs,Ⅴ型を確認することであり,隆起型も含めpit patternのamorphous signを見ることが重要である.陥凹型癌は微小でもsm浸潤するものが多く,大腸癌の初期病変として見逃してはならないものである.
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