Japanese
English
今月の症例
S状結腸sm癌の1例
Submucosal Cancer of the Sigmoid Colon, Report of a Case
川合 耕治
1
,
広瀬 雄一
1
,
望月 仁
1
,
堀家 誠一
1
,
武藤 哲也
1
,
高相 和彦
1
Koji Kawai
1
1山梨県立中央病院消化器内科
pp.1608-1609
発行日 1995年12月25日
Published Date 1995/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105600
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〔患者〕50歳,女性.検診で便潜血反応陽性を指摘され,精密検査を目的に来院した.現症・一般検査所見に特記すべき異常はなかった.
〔注腸X線所見〕腹臥位二重造影で中部S状結腸前壁に径7mm,類円形の透亮像を認める(Fig. 1).拡大すると隆起の立ち上がりは比較的明瞭であるが,口側でなだらかである.頂部に一様なバリウムの付着を認め,局面を持って陥凹していることを示唆している.また陥凹中に透亮像として小顆粒が比較的明瞭に,更にその口側にわずかな隆起局面が指摘できる(Fig. 2a).病変を比較的側面からとらえると,立ち上がりはなだらかで(Fig. 2b),更に圧迫法を利用した側面像では壁の変形が明らかである(Fig. 2c).
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