Japanese
English
今月の症例
2.家族性大腸腺腫症の1例
I. Familial Polyposis Coli, Report of a Case
五十嵐 正広
1
,
勝又 伴栄
1
,
西元寺 克禮
1
,
三富 弘之
2
Masahiro Igarashi
1
1北里大学東病院内科
2北里大学東病院病理
pp.1104-1106
発行日 1995年8月25日
Published Date 1995/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105499
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〔患者〕26歳,男性.会社員.1990年12月ごろから心窩部痛,全身倦怠感が出現した.1991年2月初旬,黒色便,下肢脱力感のため当科を受診した.上部消化管緊急内視鏡検査により開放性の十二指腸潰瘍を指摘され,高度の貧血を伴っていたため緊急入院となった.家族歴ではFig. 1に示すごとく,母,叔母に大腸癌,兄にポリポーシスおよび大腸癌の既往があった.
〔注腸造影所見〕直腸から盲腸に有茎性および亜有茎性ポリープが多数見られた(Fig. 2).特に直腸およびS状結腸では比較的大きなポリープの集簇傾向が見られた(Fig. 3).
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