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書評「胃 形態とその機能 第2版」
竹本 忠良
1
1東京女子医科大学成人医学センター
pp.548
発行日 1995年3月25日
Published Date 1995/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403105381
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中世史家横井清の「東山文化」は,“京の町は三方を山で囲まれている.北山,東山,そして西山”の文で始まる.川井啓市教授の「胃 形態とその機能」は,“胃・十二指腸の基本構造”の胃の系統発生に始まって,“他臓器疾患と胃疾患―臓器相関の基礎から臨床”の章で終わる.
この本の初版は1975年,それから約20年の歳月の流れは実に重かった.初版の序に,川井啓市教授が深い謝意を表した方は恩師の増田正典教授のほか,村上忠重教授,白壁彦夫教授,高田洋博士,加藤守彦博士,それに作家の秦恒平氏であった.これらの消化器病学の先学の名前が,“沖の干潟遙かなれども,磯より潮の満つるが如し(「徒然草」)”を示して,われわれを粛然とさせる.
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