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書評「CHOLELITHIASIS:Causes and Treatment」
奥田 邦雄
1
1千葉大学第1内科
pp.150
発行日 1997年2月25日
Published Date 1997/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104996
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このたび私の畏友,九州大学名誉教授中山文夫君が医学書院から「CHOLELITHIASIS―Causes and Treatment」を上梓された.本書はすばらしい名著であるの一言に尽きる.
最初の頁に,Aschoff教授が1909年に描いたコレスロール結石の割面の絵が示されているが,驚くほど正確に克明に描写されている.序文に,中山教授が九州大学第1外科に入局して,三宅博教授から胆石をやらないかと言われ即座にそのように決心したこと,胆石の材料となる胆汁の理解のため有機化学を勉強され,外科医としてユニークな地位を打ち立てられた経緯が述べられている.中山教授は学問はもとより,語学に非常にたけておられ,この本の英語は日本人が書いたとは思えない高級なものである.
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