Japanese
English
今月の症例
有茎性十二指腸脂肪腫の1例
Pedunculated Lipoma of the Duodenum, Report of a Case
藤澤 貴史
1
,
前田 光雄
1
,
阪本 哲一
1
,
前田 哲男
1
,
坂口 一彦
1
,
大西 裕
1
,
大須賀 達也
1
,
豊田 昌徳
1
Takashi Fujisawa
1
1石川島播磨重工業健康保険組合播磨病院内科
pp.738-740
発行日 2000年5月25日
Published Date 2000/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104706
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〔患者〕77歳,男性.ふらつき,耳鳴りなどにて当院耳鼻科で加療中,食思不振のため,1997年9月当科紹介となった.腹痛・便通異常を認めず,現症および入院時検査成績でも特に異常を認めなかった.
〔十二指腸内視鏡所見〕十二指腸に,下十二指腸角に起始部を有し水平脚に向かって長い茎を有する有茎性粘膜下腫瘍を認めた(Fig.1a~d).起始部にははちまき状のbridging foldを認め,色調はほぼ正色調で一部やや黄白調を呈し,表面は正常粘膜で潰瘍や出血・びらんは認めなかった.可動性に富み,生検鉗子で押すと弾性軟でcushion sign陽性であった.
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