Japanese
English
今月の主題 微細表面構造からみた大腸腫瘍の診断
主題
“pit pattern”は大腸腫瘍の診断に有用か―私はこう考える
Is Pit Pattern Useful for Diagnosis of the Colorectal Tumor ?: My View
安藤 正夫
1
,
望月 福治
1
Masao Ando
1
1JR仙台病院消化器内科
キーワード:
大腸腫瘍
,
pit pattern
,
拡大内視鏡
,
実体顕微鏡
Keyword:
大腸腫瘍
,
pit pattern
,
拡大内視鏡
,
実体顕微鏡
pp.1378-1379
発行日 1996年10月25日
Published Date 1996/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104424
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
大腸のpit pattern観察は,生体内で行う場合と,摘出標本で行う場合に分けられる.いずれも通常観察では捉えづらい“pit”という,より微細なレベルの構造単位から大腸内腔面を観察する方法である.したがってその有用性は,表面構造の詳細な検討によって得られる情報を活用できるところに見いだされる.近年,pit patternの解析から,大腸腫瘍の発育・進展を論じる研究もみられるが1),本稿では,臨床的な病変取り扱いの手順に則して,pit pattern観察の有用性と問題点につき述べてみたい.なお,分類に関しては,基本的に工藤ら2)の分類法を用いている.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.