Japanese
English
今月の主題 微細表面構造からみた大腸腫瘍の診断
主題
“pit pattern”は大腸腫瘍の診断に有用か―私はこう考える
Is Pit Pattern Useful for Diagnosis of the Colorectal Tumor ?: My View
森川 浩志
1
,
平田 一郎
1
,
勝 健一
1
Hiroshi Morikawa
1
1大阪医科大学第2内科
キーワード:
ピオクタニン染色
,
pit pattern
,
拡大内視鏡
Keyword:
ピオクタニン染色
,
pit pattern
,
拡大内視鏡
pp.1383-1385
発行日 1996年10月25日
Published Date 1996/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104426
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近年,電子内視鏡の進歩および前処置法の改善により大腸内視鏡検査の精度は一段と向上した.特に,陥凹型大腸腫瘍を含め5mm以下の微小病変の発見に関しては飛躍的に向上したと言えよう.しかし,発見された微小病変すべてに対して内視鏡治療を施行することは,時間,人員,costbenefitなどの面から困難であり,不必要に偶発症を招く結果ともなりうる.したがって,微小病変を発見した場合,それらに対する診断と治療方針が必要である.本稿では,われわれが行っているcrystal violet(ピオクタニン青)を用いた拡大内視鏡観察の現状1)と5mm以下の微小病変を中心にpit patternの有用性について述べる.
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