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                                    編集後記
                                    
                                    
                            
                            
                        
                
                
                            
                            
                                
                                    
                                        
                                            
                                                神津 照雄
                                            
                                            
                                        
                                        
                                        
                                        
                                            
                                        
                                    
                                
                                
                                    
                                
                            
                        
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                
                            
                            
                        
                
                            
                            
                        
                
                pp.810
                
                
                
                  
                  
              
              
              
                  発行日 1996年5月25日
                  Published Date 1996/5/25
                
                
                
                DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104161
                
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- 文献概要
 - 1ページ目
 
本号を拝読させていただき,いかに正しい病理診断をつけることが難しいかがわかった.一般読者は白か黒か決めてほしいと要望している.しかし灰色の病変が存在し,その定義が個々の病理医で異なる.その理由の1つにはその病理医の育ってきた過程が異なる点,更に消化器病を専門にしているか否か,更に検体のみで診断しているか,あるいは臨床経過を十分に把握したうえで診断しているかなどが根本原因であろう.この点を理解していないと,おそらく今回の座談会の内容を読み返しても十分に理解できないと思われる.石黒論文をみても確かに前癌病変としてのdysplasiaは存在する.しかも消化器専門の病理医の集団の結果からはごくわずかの症例である.

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