特集 図説 形態用語の使い方・使われ方
第Ⅱ部 検査手技・所見等の用語
c.病理・病変用語
肥厚,過形成(hypertrophy,hyperplasia)
石黒 信吾
1
1大阪府立成人病センター病理
pp.427
発行日 1996年2月26日
Published Date 1996/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403104099
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1.肥厚
臨床的に通常使用される,“肥厚”という用語は,単に肉眼形態的に容積が増大している,あるいは厚さが増しているという意味に使用されることが多く,組織学的に正確な意味を反映していないこともある.
組織学的な意味から検討すると,臨床的な“肥厚”という用語は,組織学的な“肥大”という用語に相当する.この用語は,広義の意味と狭義の意味を持ち,“肥厚”という用語は,組織学的には,この広義の意味での“肥大”という用語に相当する.
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