特集 図説 形態用語の使い方・使われ方
第Ⅰ部 消化器の基本的解剖用語
十二指腸・小腸の解剖用語
斉藤 裕輔
1
,
高後 裕
1
1旭川医科大学第3内科
pp.273-276
発行日 1996年2月26日
Published Date 1996/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103960
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十二指腸
十二指腸とは幽門から十二指腸空腸曲(flexura duodeno-jejunalis;Treitz靱帯)まてを言い,その長さは約12横指,20~30cm(平均21cm)で直径1~3cmである.十二指腸は球部を越えてから後腹膜に入り,C字型を描いて走行し,胃の後方てTreitz靱帯を越えて腹腔内に戻り,小腸(空腸)に移行する.後腹膜に固定されているため,可動性に乏しい.十二指腸と周囲臓器との関係のシェーマをFig. 1に示す.
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