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今月の主題 胃癌EMRの完全切除の判定基準を求めて
座談会
胃癌EMRの完全切除の判定基準を求めて
Conversazione―Criterion for Complete Resection with EMR for Early Gastric Cancer
岡崎 幸紀
1
,
井田 和徳
2
,
蘆田 潔
3
,
竹下 公矢
4
,
竹腰 隆男
5
,
浜田 勉
6
,
加藤 洋
7
,
下田 忠和
8
,
磨伊 正義
9
,
西元寺 克禮
10
Masayoshi Mai
9
1山口県厚生連周東総合病院内科
2朝日大学歯学部附属村上記念病院内科
3済生会中津病院消化器内科
4東京医科歯科大学医学部光学医療診療部・第1外科
5癌研究会附属病院内視鏡部
6社会保険中央総合病院消化器科
7癌研究会癌研究所病理部
8国立がんセンター中央病院臨床検査部病理
9金沢大学がん研究所腫瘍外科
10北里大学内科
pp.1640-1658
発行日 1998年11月25日
Published Date 1998/11/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103872
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磨伊(司会) 本日はお忙しいところをお集まりいただきまして,ありがとうございます.ただいまから「胃癌EMRの完全切除の判定基準を求めて」の座談会を始めたいと思います.
内視鏡的胃粘膜切除,EMR(endoscopic mucosal resection;EMR)と称しておりますが,早期癌,特にm癌の治療法として,外科的切除に代わってEMRが全国どの施設でも頻繁に行われるようになってきました.本日のテーマは完全切除,いわゆる根治性の判定基準を求めてということで,非常に時宜を得たテーマではないかと思います.根治可能な早期胃癌に対して,いわゆる完全切除の判定基準という命題を全国的に統一する時期にきているのではないかと思います.本日は胃癌EMRの完全切除の判定基準に絞ってお話していただいたうえで,それに関連する事項についていろいろご意見をお伺いしたいと思います.幸い本日の座談会にご出席の先生方は,この方面においてわが国のリーダー的存在としてご活躍されている方々でありますので,本日の座談会を通して,EMR完全切除の判定基準に対する一定のコンセンサスが得られるのではないか,と期待しております.一応順を追って話を進めますが,まず術前診断の実際と問題点という臨床の立場からお話しをお伺いしたいと思います.この司会は西元寺先生のほうから話を進めていただきたいと思います.
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