特集 消化管悪性リンパ腫1998
主題
Ⅱ.診断
大腸悪性リンパ腫のX線・内視鏡所見
松川 正明
1
,
千葉 俊哉
1
,
山崎 武志
1
,
加納 麻衣子
1
,
久保 定徳
1
,
佐藤 温
1
,
栗原 稔
1
1昭和大学附属豊洲病院消化器科
キーワード:
大腸悪性リンパ腫
,
X線所見
,
内視鏡所見
Keyword:
大腸悪性リンパ腫
,
X線所見
,
内視鏡所見
pp.397-403
発行日 1998年2月26日
Published Date 1998/2/26
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403103607
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要旨 大腸の悪性リンパ腫は回盲部に多く,次いで直腸に病変を認めた.悪性リンパ腫の分類は腫瘤型,潰瘍型(周堤を認めるもの),潰瘍型(周堤が目立たないもの),びまん浸潤型に分けた.これらの肉眼型を基にして,X線所見・内視鏡所見について述べた.悪性リンパ腫の特徴として隆起の成分では粘膜下腫瘤の所見があり,大きな潰瘍でも腸壁の変形は軽度である.悪性リンパ腫に対して化学療法を行い,腫瘍は縮小したのでこれらの変化をX線で見た.化学療法が著効になると,治癒後では病変を指摘できないことがあった.悪性リンパ腫との鑑別を要する疾患についても言及した.
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