今月の症例
原発性空腸癌の1例
中村 昌太郎
1
,
飯田 三雄
1
,
松井 敏幸
1
,
古川 研一郎
2
,
八尾 隆史
3
,
古賀 安彦
4
Shotaro Nakamura
1
1九州大学第2内科
2九州大学第1外科
3九州大学第2病理
4古賀胃腸科医院
pp.720-722
発行日 1991年7月25日
Published Date 1991/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102576
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〔患者〕48歳,女性.主訴:腹痛,嘔吐,体重減少.現病歴:1988年8月頃から過食後に腹痛,嘔吐出現.1989年1月中旬から腹痛,嘔吐が頻回となり,2か月間に10kgやせた.近医を受診し,上部空腸に狭窄像が見つかったので,精査のため当科入院となった.理学所見:異常なし.身長160cm,体重54kg.検査所見:便潜血強陽性.Hb 10.8g/dl,RBC 489×104,Ht 34.3%,Fe 13μg/dl,TIBC 392μg/dl,Ferritin 3.5ng/mlと鉄欠乏性貧血あり,血液生化学正常.血中CEAおよびCA 19-9正常.腹部超音波,CT:異常なし.
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