画像診断レクチャー
臨床医が知っておくべき病理―上部消化管の病理診断と特殊染色
九嶋 亮治
1
1国立がん研究センター中央病院病理科
pp.178-183
発行日 2011年2月25日
Published Date 2011/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102133
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
はじめに
病理診断に際してわれわれは様々な目的で特殊染色を施行する.診断と治療に直結するものから,研究目的に過ぎないのではないかと揶揄されるものまで種々の染色が行われている.消化管病理の形態学を行う身として,少なくとも個人的には,画像の裏にあるマクロ病理,マクロの裏にあるHE切片,そしてそのような病態を説明するための特殊染色や遺伝子解析を行うことにより,マクロを見る目,HE切片を見る目を深めることができるのではないかと思っている.本稿では,食道と胃の病理診断にしばしば用いられている特殊染色のポイントについて紹介する.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.